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第63回 菊花賞 レース回顧

今から6年前の2002年の菊花賞は、ゲートオープンから波乱の幕開けでレースが進み、そして最後も1頭の芦毛馬による勝利で幕が閉じた年であった。

戦前からこれといった主役不在、皐月賞を制したノーリーズンが1番人気に支持されるも圧倒的人気とは言えずに、かなり割れたオッズでファンの見方も様々。

そしてレースはその1番人気ノーリーズンがゲートオープン直後に落馬、場内は大きなどよめきに包まれたまま淀の名物である最初の坂の下りに差しかかる。

ダイタクフラッグにローエングリンが他馬をやや引き離してレースは流れるが、シンデレラボーイなども掛かり気味に先行し、前半の1,000mを58秒台で通過する菊花賞としては異例のハイペースでレースは流れた。

そして向正面では果敢に先行してハイペースを引っ張っていたダイタクフラッグが馬体に故障を発症して脱落、その後もローエングリンが速いペースで引っ張って、レースは2回目の坂を迎える。

坂の下りで各馬が一気にスパートして17頭の集団は一気に固まり、逃げたローエングリンに襲い掛かったのは芦毛の馬体のヒシミラクルとニホンピロウイナー産駒のメガスターダム。

後方から各馬が伸びあぐねる中、メガスターダムにヒシミラクルが馬体を合わせて壮絶な追い比べで残り100mでヒシミラクルがメガスターダムを追い落としたその大外を青色の帽子が猛然と追い込んでレースは1〜2着の写真判定に入った。

ノーリーズンの落馬により、速くなったり極端に遅くなったりの迷ペースで流れたレースは、早目先頭から力で捻じ伏せたヒシミラクルに軍配が上がった。

そして猛然と追い込んだファストタテヤマは終始追い通しでありながら、最後の末脚は際立っており負けて強しの内容であった。

勝ったヒシミラクルは10番人気、2着のファストタテヤマは16番人気という2桁人気での決着になった2002年の雨に煙る菊花賞であった。


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